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ヴィンセント・カラブレーゼは1988年、同じ志を抱く時計師らと共に「独立時計師協会(通称 アカデミー)」を設立し、巨大資本に属さない、世界屈指の技術を持つ独立系時計師の草分け的存在として活躍し、その初代会長をも務めました。そして現在は、ジャンピング・アワー機能を搭載したモデルをはじめ、他では見ることのできない数多くの独創的、革新的な機械式時計を自らの名を冠したブランドで数多く発表しています。
その中でも、唯一のクォーツ時計が、「MONA LISA -モナリザ-」です。これは、文字盤の6時位置の小窓から、下にあるモナリザが描かれたもう一枚の回転ディスクを見ることができ、そのディスクが、毎時0分に一瞬にして切り替わることで(これをジャンピング・アワーと呼び、12時間で1周します)、そこに描かれたモナリザが12回姿を変えていく独創的な時計です。
そして、この「モナリザ」のベース機能はそのままに、文字盤、回転ディスク、時・分・秒針、そして風防を美術家
横尾忠則氏が奇想天外なアイデアでデザインを担当。
クモの巣に引っ掛かった数字は、インターネット等の発達とともにより時間に縛られるようになった現代社会を表現し、動き続けるクモの秒針は常にその時間の中で振り回される現代人を表現しているように見えます。
また、文字盤の下の回転ディスクには、フランス・パリのルーブル美術館所蔵の名画「トルコ風呂」(ドミニク・アングル(1780〜1867)が82歳の時に描いた生涯代表作)を採用し、そこに描かれた女性達をわずかな隙間からのぞき見るという、アーティスティック、エロティックな世界を築いています。(一時間に一回動き、12時間で一回りします。また同絵画は円形なのが特徴です)
世界中から多くの注目を集める横尾忠則氏の芸術的要素だけでなく、氏の抱く世界観や現代社会の時間概念に対する思いが表現された作品となっています。現在、横尾忠則氏の作品は、ニューヨーク近代美術館、ボストン美術館、ビクトリア&アルバート美術館など、世界74以上もの世界主要美術館で収蔵されています。
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