金子時計店は
１８９７年明治３０年創業

瀬高町の明治時代の商店　（１９０７年・明治４０年頃）

　　　

① 山城種物店 ⑪ 清水呉服店 ① 米宗呉服店 ⑪ 熊川古着屋書店 ① 川原呉服店綿屋 ⑪ 原末次郎紺屋
② 板橋酒樽店 ⑫ 平井カナ屋釜鍋すき先製造 ② 田中砥石店米屋 ⑫ 島添初太郎塩物店 ② 松石虎吉米店 ⑫ 伊藤硝子店
③ 近藤肥料店 ⑬ 山口八百屋 ③ 松尾八百屋 ⑬ 緒方金物店 ③ 松石肥料石灰店 ⑬ 高巣呉服店粉屋
④ 田中長吉米店 ⑭ 魚市場 ④ 須崎塩物店 ⑭ 小川貞次郎石灰屋 ④ 西原倉蔵和傘店 ⑭ 高巣次郎紺屋
⑤ 桜庭呉服店 ⑮ 西島米店食堂 ⑤ 河内屋生花店造花屋 ⑮ 呉座屋呉服店 ⑤ 大城小物問屋 ⑮ 金子時計店
⑥ 富安青物店 ⑯ 藤木鍛冶屋 ⑥ 呉座屋呉服店 ⑯ 原田樽店 ⑥ 小宮久吉米店 ⑯ 日新亭料亭
⑦ 柴田富吉下駄屋 ⑰ 幸福屋旅館 ⑦ 丸久百貨店 ⑰ 亀崎己之助石灰屋 ⑦ 吉広之吉和傘店 ⑰ 旭屋旅館
さかき屋旅館
⑧ 岡田万吉小間物店 ⑱ 酒井八百屋 ⑧ 武田油店（菜種油） ⑱ 星隈紙店 ⑧ 庄村幾太郎塩物店
⑨ 末長陶器店 ⑲ 浜武薬局 ⑨ 三小田米店薬局 ⑨ 飯田畳店 瀬高町下庄矢部川の武田氏の口述による。右小文字は転業種または業務内容
⑩ 富安梅次郎米店 ⑳ 井上米店 ⑩ 松屋油屋履物 ① 学校 ⑩ 松本青物問屋
談議所の瀬高港で入荷した天草や島原の海産物を扱う塩物屋や肥料の石灰屋が目立つ。図では栄町・恵比須町・矢部川にはまだ商店は出来ておらず田や畑の状態であり町名は鉄道の開設に伴い起名されたであろう。明治２４年九州鉄道会社の鉄道が開通し矢部川駅の付近に⑯日新亭料亭⑰旭屋旅館・さかき屋旅館が開業している。明治４２年には柳河軌道が開設に伴い、道路（現在の栄町・恵比須町・矢部川）も新設された。薩摩街道沿いの中町ー田代ー新町ー元町の商店や上庄の商店は、新設された栄町ー恵比須町ー矢部川の街路に商店移転をした店が多い。①山城種物店や⑮西島食堂は上庄から栄町に、⑱星隈紙店も談議所から栄町に店を移転している。しだいに軌道沿いに商店が移転し大正１２年に瀬高劇場が開設、周辺の農村から人々が集まり繁盛しはじめる。明治40年から現在の100年間、商店には浮き沈みがあり、転業や廃業したところもあった。